ほっんとにしょうもない感想だったんですけど、アキくんが可哀想で可愛い漫画でした。
そして、めちゃくちゃ絵がうまかったです。
なんか漫画というより、セリフもそこまで多くなく、映画のオマージュも多いこともあり、芸術に近いものを感じました(?)
実は、正直話自体は私のすごく好みというわけではかったです。
キャラのクセが強すぎてほぼ誰にも感情移入ができず(基本私の好きな作品にはたとえ推しキャラじゃなくても1人くらい多少感情移入できるキャラがいることが多い、ナルトで言うロック・リー的な)
解説などもなく少ない情報から推測する要素もあるので難しく感じ、置いてけぼりというときもありました。
この辺りは解説等を読んで理解を促進するしかないですね(個人的にはサンタクロースの話あたりが理解するのが難しかったです)
でもめちゃくちゃ絵が綺麗だし、表現方法がなんというか唯一無二なので読む価値あると思います。
あと
1週目はとりあえず、結末を知ることを目的に。2週目は少し理解を深めることを目的に読みました。
1週目は基本的にこの漫画、ヤバヤツが多すぎて誰にも感情移入できないので、(強いていうならアキくん)キャラに愛着を持つことが難しいと感じていたのですが
2週目からは個性溢れるキャラたちも愛せる心の余裕が出てきたため、また違った気持ちで読めましたし、キャラも好きになりました。
さぁ可哀想で可愛いアキくんはもちろんなのと、クァンシ様、天使の悪魔くんが好きです
〈以下個人的なメモ〉
サンタクロース
・サンタクロース=トーリカの師匠なのはわかる。ではなんでサンタクロースはトーリカに人間的な感情を持たせたかったのか?
おそらく、精巧な人形は人間同様に悪魔と契約することができるから。その結果サンタクロースはリスクを負わず悪魔と契約を結ぶことができる(代わりにトーリカが死ぬ)
・あのドイツのおじいさんは何者なのか、4人の養子とは
ドイツのおじいさんはサンタクロース(師匠)が作った人形である
養子3人は地獄の悪魔を呼び出すための生贄に
残りの一人(おじいさんは趣味と言っていたが)はおそらくサンタクロースの公認のため?
でもなんで序盤あのおじいさんをサンタクロースっぽくしていたのでしょうか…。周りにサンタクロースの正体をバラさないためでしょうか。
知恵袋におじいさんもただの人形ではなく、トーリカの前に作られた、精巧な人形の一つだという意見がありました。確かに。
・地獄の悪魔とは
その名の通り地獄に連れて行く悪魔
サンタクロースと契約していた模様、だからあそこでみんな地獄に落ちたのか
・闇の悪魔とは
地獄の悪魔は地獄に連れて行くだけなので、闇の悪魔とはまた別物です
めちゃくちゃ強い悪魔
チェンソーの心臓を持ってくることと引き換えに、マキマを殺せる力を与えるという条件のもとサンタクロースと契約をし、サンタクロースは自身の大幅なアップデートを成し遂げました。
闇の悪魔の登場シーンに出てくる宇宙飛行士やカエルにもしっかりと意味があるようです!
マキマさん
・マキマは何がしたかったのか
マキマは作中で「チェンソーマンを使ってより良い世界を作ること」が目的だと述べています。「飢餓」や「戦争」といったものをチェンソーマンを使って存在自体を消すことによって平和(最悪の平和)を作ることを目指しているようです。
でもなぜ支配の悪魔であるマキマがそんな仮にも平和を望む必要があるんでしょうか。そこが少し謎でした。支配の悪魔だからやっぱ地球を支配したいんかな
これはあくまでネット上の考察ですが、
マキマさんは「4人の騎士と武器の悪魔があなた(チェンソーマン)と戦い〜」この世から無くなったものが良いものの例として「死」「戦争」「飢餓」を上げていることから、4人の騎士はヨハネの黙示録がモデルになっているのではないかと言われています。
おそらくマキマが完全に人型の悪魔であることから他の3人(?)も人型なのではと言われています。まだ真相はわかりませんが第二部とかに出てきたりするんでしょうか。
(いやあ、エヴァ見たときも思ったんですが漫画さんや作家さんってこういう知識をストーリーや小ネタに刷り込んでたりしてすごいですよね。博識ですよね‥。気がつくファンのみなさんもすごい)
・なんでみんなマキマのことが好きなのか
いやまじで作中の結構な割合の人がマキマさんのこと好きでしたよね。あれそんなことなかったっけ
とりあえずアキくんのマキマに対する好意は支配の悪魔の影響でしょう
アキくんの名前はアキの好意は根本的に「空っぽ」だからだそうです
あとはアキくんが最初から銃の悪魔になってしまうことは決まっていたのAK銃からとったというものです
(作者談)
あとは大天使アークエンジェルから取られた説もあるみたいですね!すごすぎる…
・デンジはマキマの肉を食べたのか
仮にもヒロインであるマキマさんが生姜焼き定食になってデンジに食べれれてしまう
こんな衝撃的な話あるでしょうか
・マキマさんはなんで最後タバコを吸ったのか
これについてはあまり情報がなかったのですが、個人的には映画のオマージュや、またこの話にはなくなった公安の仲間たちを思い起こさせるような描写が度々あるので(デンジが料理→アキくんなど)姫野先輩を思い出させるタバコなのかなとも思ったけどなんか違う気がする…
パワーちゃん
・デンジとパワーの関係
友達であり、家族なんでしょうね
知恵袋で早川家はみんな本当の家族がいない、だから3人は家族みたいなものだという意見がありました
一緒にお風呂入ったり、寝たり、危うい体勢になったりしてますが、デンジもエロい気持ちにならないと言っている通り、家族・兄弟みたいな存在なんでしょうね。
(エロ異雰囲気のシーンがたまにありますた、なんかあんまりエロくないと感じるのは私だけでしょうか…しいていうならクァンシ様のシーンは好きでした)
・パワーは本当にバースデーケーキを持っていたのか
このバースデーケーキがもうパワーの最期をより痛々しいものにしてますよね
なんか私勝手にデンジの幻覚でケーキ見えてんのかと思ってたんです。笑
でも調べて気がついたんですが、おそらくケーキはマキマさんが用意したもの(パワーはデンジの誕生日を知らないと思われるから)
からマキマさんの悪魔ぶりが伺えます
・未来の悪魔はアキとパワーはデンジに殺されると言っていたが?パワーマキマに殺されてないか?
これは間接的にデンジが殺してるんですよね、デンジがドアを開けたからパワーは診断だとの旨の内容の発言をマキマさんがしています。
アキくん
・っていうかなんでアキくんは銃の悪魔になったのか
アキくんが銃の悪魔化した理由ははっきりとしてないんですが、マキマさんの仕業説が濃厚ですよね。家族にような存在だったアキくんを彼が憎んでいた銃の悪魔にし、デンジくんを殺そうとさせる。そしてデンジくんはアキくんを殺すことになる(まあすでに死亡はしていますが‥死亡者リストに名前があるみたいです)。最悪のシナリオのプレゼントすぎます。容赦なし!
・なんでアキくんはキャッチボールをしたかったのか
アキくんは最期「キャッチボールをしたかったんだ」といって死亡します。
なぜ雪合戦ではなくキャッチボールなのか。
ある方のすばらしいブログ様を参考にすると
それは雪合戦は一方的に相手を傷つけなおかつ、だんだん自分の手も冷たくなっていく遊びですよね
でもキャッチボールは意思疎通の上で成り立つものですよね。
デンジの思いが伝わり、銃を打つこと(雪合戦)をやめた。また、家族と意思疎通をしたかったということなんじゃないでしょうか
吉田くん
・吉田くん誰
気がついたら出てきてたタコのイケメン
衝撃の期末テストを控える高校生であり、作中の数少ない生存者である。
しかし彼、なんで出てきたんだ。まあイケメンだからええんやけど。二部で重要な役割を果たすのでしょうか。
その他
・ちょくちょく出てくるドアはなんなのか
これは素晴らしい考察がネットにたくさんあります
たぶん一つの大きな意味としてはデンジの過去を隠すドアだったということ
父親を殺害していたという嫌な記憶を隠していました
マキマさんの玄関の前にある失楽園の挿絵は堕ちていくデンジくんを描いているのではと言われています
・死者の名前リスト
これはもう斬新な表現
・太陽・日曜日がない?
これはネットの考察でちらっと見かけたのですが、どうなんでしょうか
作中に太陽がほぼ描かれていない、太陽が悪魔に喰わて存在が消滅してるみたいな、
あと、アキくんの弟が確かタイヨウくんなんですよね
でもなんか絵をみてると昼っぽいときと夜っぽい時があるから太陽はあるんじゃないですかね(小並感)
太陽がないのに関連して日曜日が存在しないという説もありますが、これはデンジが日曜が仕事が休み と発言しいるので 日曜は存在しているのだと個人的には思います
・時代設定は
あんまり読んでるときは気にならなんですが、これ舞台背景が現在の設定じゃないんですよね
そして死者名簿のところで意外としっかり年代が描かれているみたいですね
1997年らしいです
素直にそのまま受け取っていいのか謎ですが笑
もちろん私達が住む世界とは世界線が違うのだと思いますが...
第二次世界大戦がなかったことになってる分第三次産業革命が来ておらずデジタル化が遅いのではという意見も見かけました
・私が1番好きな伏線は
序盤でマキマさんがタイプの人を答えるときに
「デンジくんみたいな人かな」
と答えるところです。
でもこれデンジくんじゃなくてチェンソーマンのファンだったって事ですよね
まだまだ過去描写と実際の描写の矛盾点などたくさん謎はある模様(黒枠と白枠など←なんかこれはすごく重要な伏線な気がする)
ルックバックを見て思ったのが藤本先生は「現在」「過去」「想像や願望」などをうまくつないでいる事が多いのでなにかチェンソーマンにも大きな伏線が隠れているのかもしれません!
芸が細かすぎるよタツキ先生
アニメ楽しみですね!